粉体の種類とほぐし例

粉体の種類と「粗砕・解砕・ほぐす」例について

リサイクル・環境分野

「リサイクル・環境分野」における 粉体・粒体の固まりやすさの特徴 と 適合しやすいほぐし方式 を整理します。
リサイクル・環境分野の固まりやすさと適合方式
分類 粉体例 固まりやすさの特徴 適合するほぐし方法
廃プラスチック粉砕品
(再生材粉末・粒)
再生プラ粉 静電気を帯びやすく、微粉分が壁面に付着しやすい。
粉砕後の粒度分布が不均一なのでブリッジやラットホールが発生。
振動方式+エアーパルス方式
ゴム粉末 廃タイヤリサイクル 弾性があり、互いに絡み合ってブリッジ化。
表面の油分や残留炭素で付着性が増す。
圧砕方式(プレート・ローラー)
バイオマス燃料粉 木粉、おが粉
トウモロコシ残渣
繊維質を多く含むため絡み合いやすく、ブリッジ化。
吸湿性も高く、湿気でダマやケーキ状に固結。
外部振動方式+エアーパルス方式
解砕機との組み合わせ
比重の大きい微粉 石炭粉
コークス粉
微粉が多く、比重も大きいためブリッジしやすい。
湿気を含むと強固に固結する。
粉塵爆発リスクあり。
圧砕方式(プレート・ローラー)
防爆型エアーパルス方式(粉塵爆発対策)
ポイント整理
  1. 再生プラスチック粉
    → 振動+エアーパルス(静電気対策必須)
  2. ゴム粉末
    → 圧砕方式で絡まりを解消
  3. バイオマス粉
    → 振動+エアーパルス、強固なら解砕機併用
  4. 石炭粉・コークス粉
    → 圧砕方式、防爆対策必須
材質により、静電気対策、防爆対策が必須

リサイクル・環境分野 固まった粉末の粗砕