粉体の種類とほぐし例

粉体の種類と「粗砕・解砕・ほぐす」例について

農業・肥料系

「農業・肥料系」の粉体について、固まりやすさの特徴 と 適合しやすいほぐし方式 を整理します。
農業・肥料系の固まりやすさと適合方式
分類 粉体例 固まりやすさの特徴 適合するほぐし方法
吸湿性が非常に強い 尿素、硫安、
硝酸アンモニウム
リン酸塩など
空気中の湿気をすぐ吸収。
吸湿すると再結晶し、ガチガチのブロック状に固結。
押し固められると強固なブリッジに。
圧砕方式
(プレート・ローラー・局所圧砕)
化学的反応による固化 石灰窒素、硝安
(肥料)
温度・湿度条件によって化学的に固結が進行。 圧砕方式+解砕機との組み合わせ
粒子形状の影響 微粉を多く含む肥料 粒子間の接触点が多く凝集しやすい。
顆粒化された肥料も、上部の荷重で下層が圧縮する事によりブリッジや塊化。
外部振動方式+エアーパルス方式
ポイント整理
  1. 尿素・硫安・硝安系
    吸湿でガチガチになるので圧砕方式が必須
    ブロック状に固結した肥料に最も効果的。
    DIYでも「ジャッキ+板」で圧潰可能。
  2. リン酸肥料・石灰窒素
    化学的固化もあり、圧砕+解砕機 が有効
    排出口から出しながら スクリュー式解砕機 を通すと確実。
    大塊をほぐしながら搬送できる。
  3. 顆粒肥料(比較的軽度の固結)
    振動方式・エアーパルス で解消可能
    軽度〜中程度のブリッジ解消に有効。
    エアーパルスは、吸湿による付着を崩す補助として有効。
    特に粉状肥料や微粉混じり顆粒に適合。
農業・肥料系の粉体は、保存条件に敏感で、夏季や梅雨時期は特に固まりやすく、フレコンやサイロ内で強固な塊になりやすい。

農業・肥料系固まった粉末の粗砕