粉体の種類とほぐし例

粉体の種類と「粗砕・解砕・ほぐす」例について

鉱物・建材系

「鉱物・建材系」の粉体について、固まりやすさの特徴と適合しやすいほぐし方式を整理しました。
鉱物・建材系の固まりやすさと適合方式
分類 粉体例 固まりやすさの特徴 適合するほぐし方法
比重が大きい セメント
石灰
フライアッシュ
炭酸カルシウムなど
長期保管で下層が強固に固結。
自重で圧密されるため、ブリッジ・ケーキ状固結が発生しやすい。
圧砕方式(プレート・ローラー)
吸湿性がある 石灰・石膏
セメントなど
湿気を吸うと化学反応でさらに固化。
特にセメントは一度吸湿するとブロック状になる。
外部振動方式
粒度の影響 石灰石粉
フライアッシュ
(微粉)
微粉は凝集しやすく、流動性が低下。
粗めの砂・砕石粉は比較的ブリッジが少ないが、微粉分を含むと固まりやすくなる。
エアーパルス方式
解砕機との組み合わせ
ポイント整理
  1. 比重が大きい粉末
    圧砕方式(プレート・ローラー)
    強固なブロック状固結に有効。
    セメント・石灰などのガチガチに固まった粉体をほぐすのに最適。
  2. 吸湿性がある粉末
    外部振動方式
    ホッパーやフレコンの壁に振動を与えて、ブリッジを崩す。
    微粉系(フライアッシュ、炭酸カルシウム)に有効。
  3. 微粉
    エアーパルス方式
    壁面に付着した粉を吹き飛ばし、ラットホールやブリッジを解消。
    特にフライアッシュや石灰石粉など微粉系に有効。
  4. 解鉱物・建材系の粉体
    解砕機との組み合わせ
    フレコンから排出しながら スクリュー式解砕機 や クラッシャー を通す。
    セメントや肥料のように「一度固まると強固な塊になる粉体」に適合。
解鉱物・建材系の粉体は、フレコンから排出しながら スクリュー式解砕機 や クラッシャーを通すことにより、より粗砕できます。
セメントや肥料のように「一度固まると強固な塊になる粉体」には解砕機が適合します。

鉱物・建材系固まった粉末の粗砕