| 分類 | 粉体例 | 固まりやすさの特徴 | 適合するほぐし方法 |
|---|---|---|---|
| でん粉系 | 小麦粉 コーンスターチ 馬鈴薯澱粉 |
吸湿性が高い。 湿気でブリッジ(塊化)しやすい。 静電気付着も多い。 |
外部振動方式 エアパルス方式(エアーでほぐす) 軽圧砕方式 |
| 砂糖・塩系 | 上白糖 粉糖 塩 |
吸湿すると固結。 特に粉糖は非常に固まりやすい。 塩は結晶成長でガッチリ固結。 |
圧砕方式(ローラー/プレート) エアパルス方式 必要に応じて加温乾燥 |
| 粉乳・蛋白系 | 脱脂粉乳 ホエイパウダー 大豆粉 |
吸湿+油分でダマ化。 ブリッジよりも「ケーキ状」に固まりやすい。 |
圧縮プレート方式 内部攪拌式 バイブレーション方式の併用 |
| 香辛料・微粉系 | ココアパウダー 胡椒粉 抹茶粉末 |
粒度が細かく静電気で壁面に付着しやすい。 ブリッジ(塊化)は軽度だが流動性が悪い。 |
振動方式(微振動) フレキシブルライナー付ホッパー |
| ペレット・顆粒系 | チョコチップ 乾燥野菜粒 顆粒スープ |
流動性は良い。 上からの荷重でブリッジ(塊化)しやすい。 |
外部振動方式 軽圧砕方式(ローラー) |
| 油脂分を含む粉体 | カカオ きな粉 全粉乳 |
油脂により粉同士が付着しダマ化する。 温度によっては粘着固結。 |
圧砕方式+振動方式 の組合せ 場合によって低温保管必須 |

粉体や粒体をフレコンバッグやホッパーなどに入れた際に、内部でアーチ状(橋を架けたように)や塊状に固まってしまい、下に落ちなくなる現象を指します。
●仕組み
粉体同士が 湿気・静電気・圧縮応力 などで付着して固まる。
重力で下に落ちるはずの粉が、容器内部で アーチ(橋)状の構造 を作り、下部の排出口をふさぐ。
これにより 粉が流動しなくなる(詰まる)。
●粉体のブリッジ例
セメントが湿気で固まって出口をふさぐ。
砂糖や塩が固まって容器から出てこない。
樹脂ペレットが静電気でくっつきアーチ状に止まる。
●ブリッジの対策
エアーパルス方式
外部振動方式
バックブレーカー
圧砕方式など

© Rough crushing of flexible container bags